作品タイトル《みんなの四葉》
作品設置日:2023年11月21日
作品のイメージ:
いくつものクローバーの葉が集まり、
それらが蝶になり、
そして自分の世界に羽ばたいていく。
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平和町児童館〈こども達とつくるオブジェ〉
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娘が通う児童館が新しく建て直すことになり、そこに設置するオブジェを制作させてもらうことになりました。
7月〜8月 先生達と打合せをかさね、オブジェの方向性が決まりました。(画像はマッケット)
9月 オブジェの骨組み部分をステンレスで制作しました。
金属加工は大学修了後まったくしていないので、大学時代の先輩に連絡をとり一緒に制作してもらいました。
金属の匂いが懐かしいです。
型紙にあわせてステンレス棒をまげていきます。久々にすると手足が痛い。
道具類。
職人として働く先輩の姿はかっこよかったです。私は腕に自信がないのでティグ溶接など多くの部分を制作してもらいました。
すべてのパーツが取り外せるように、先輩が組み立て式にしてくれました。この部分の仕上がりに惚れ惚れします。
10月 いよいよこども達と制作に取り掛かります。
10/21~27(4日間)平和町児童館に通い、こどもたちとパーツとなるクローバーの葉をアルミ板で制作しました。
【制作工程】
- モチーフであるクローバーの葉を描く。
- 1にあわせてアルミ板をはさみできる。
- 2に自分の名前を刻印する。
クローバーがどんな形か思い出したり、友達と相談しながら形を描きました。
アルミ板が思ったより柔らかくて切りやすかったことに、こども達は驚いていました。
名前のローマ字を探してわたしていました。
ローマ字の刻印をアルミ板にあてて、金槌でたたいて文字を刻みました。初めての体験に興味津々なこども達。2年生以上になると一人で刻印することができ、文字のデザインまでしっかり考えて打つこどももいました。
壁面に説明書を掲示、できたパーツは板にはってイメージを膨らませていきました。
ひとつとして同じ葉はありません。
素敵!
11月 自宅で最後の追い込み制作
パーツをリベットでとめていきます。
こども達がつくった葉は90枚でした。
四葉、三葉、いろんなクローバーができていきました。
影がきれい。
2023年11月21日 無事に作品設置完了
階段からの様子
自分の名前を探している子どももいるようで、嬉しいです。
玄関入ってすぐのところに設置してあります。
今回、声をかけてくださった児童館の先生や制作を手伝ってくださった先輩、こども達に感謝いたします。こども達にとって大切な想い出として残ると嬉しいです。
また、私自身は彫刻家らしい仕事をさせてもらい、これが次につながる一歩となるよう精進いたします。本当にありがとうございました。