2_現代地方譚6

展覧会②:現代地方譚6 作品について

あなたの思い出がつながり、そして、誰かの思い出となる
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「あなたの思い出がつながり、そして、誰かの思い出となる」2019年
展示場所:城山公園

 布には、その土地の記憶や思い出が染み込んでいる。
展示場所である城山公園は、須崎の人にとって、避難場所であり、
季節を楽しむための大切な場所でした。

 この場所に初めてのぼった時、街と自然が一体となったその景色に、圧倒されました。須崎の人はここがすばらしい場所であることを、知っているのだろうか?住んでいる人は、その場所が当たり前にありすぎて、その良さを忘れてしまっているのではないだろうか?

 ここに作品を展示することで、人が集まり、改めて須崎という街の美しさを味わい、そして避難場所としての城山公園の重要性を再確認してもらう、切っ掛けになればと考えました。

《作品を楽しむ》
1.天井の布
リサーチの時の体験や、聞いた話をもとに、イメージを布に縫い込みました。
大きく6色にわけてあります。それぞれの色に、須崎で聞いた話や、私が感じたイメージなどを構成して縫ってあります。

2.机の天板
天井の布をプリントし、アルミの板にはってあります。
美しい空の青が海に写り込み、海が青くより美しい色になるように、
天井の布を、板に写し込みました。
展覧会終了後も、この部分は作品のカケラとして残ります。

3.絵本「カニ太とアオの大冒険」
初めてリサーチに来た時の体験をもとに、描いた絵本です。
城山公園がどういう場所なのか、そして、津波が来た時にそなえて、

今の私達がどうしたらいいかのかなど、私が考えた事を、一冊にまとめました。
楽しく学ぶ、楽しく備えるがこの絵本の柱になっています。

カニ太とアオの大冒険
絵本「カニ太とアオの大冒険」
紙に描いている部分と、糸で縫ってある部分がります。

4.カニブローチ
絵本を最後まで読むと、そこに、質問シートが入れてあります。

質問シート:
1.この城山公園にのぼったことがありましたか?
2.あなたにとって大切なもの(こと)はなんですか?

記入して、すさき街角ギャラリーに持っていくと、カニブローチがもらえます。
カニブローチは、2回目の滞在の時に、ワークショップを行い、街の人々と作ったものです。
絵本の中に、このブローチを連想させるようなシーンがでてきます。
絵本の世界を現実の世界でに持ち帰ってもらうことで、鑑賞者自身が主人公になったような、そんな不思議な感覚を味わってもらいたいです。
カニブローチ
ワークショップ かにかにブローチ大作戦!」2018/
11/23・24
200個という大変な目標にむけて、須崎の手先器用女子の方たちと一緒に手を動かしました。2日目には、副工場長なる人の出現で、すごいスピートで出来上がっていきました。1つと同じものがなく、どれもカワイイです!!

と、いろいろ気持ちを書きましたが、ここに来て、作品の下のベンチに座り、の〜んびりと時間を過ごしてもらえたら嬉しいです。

今回の総合ディレクターであり、すさき街角ギャラリーの館長である、
川鍋達さんがわかりやすく私の作品について、まとめてくれていますので、
こちらを読んでください。
→→→「あなたの思いでがつながり、そして、誰かの思い出となる」
    記:川鍋達2_5

次は、すさき街角ギャラリーに展示してある作品について書きます。
今日はここまで。