フライヤー

展示:現代地方譚8 2021.1.23-2.21

【現代地方譚8 おちこちのひびき】
会期:2021年1月23日〜2月21日会場:すさきまちかどギャラリーほか
住所:高知県須崎市青木町1-16
開館時間:10時〜17時※最新情報は公式ウェブサイトにて要確認
観覧料:300円
http://airsusaki.machikado-gallery.com
*「おちこち」とは、遠い所と近い所。あちらこちら。将来と現在。昔と今。そのような意味。

現代地方譚への参加は2回目となります。
2020年7月に現代地方譚実行委員会メンバーの佐々木さんから「お元気ですか?お話しませんか?意見交換しませんか?」とメールが届いた。
この時期は一度目の緊急事態宣言が解除された後で、コロナ感染者数も減りはじめ少しだけ先の希望を感じる一方で漠然とした見えない不安に包まれていたのを覚えています。

東日本大震災のときもそうでしたが、大きな天災にみまわれたときほど、直接的に人の力になれない自分の活動に疑問をいだきます。
医療従事者であれば命を直接的に助ける力になれるのに、美術ではいったい何ができるのか?と、、、。心にゆとりがなければ、美術は楽しめないのではないか?と

そして、8月にzoomで久しぶりに佐々木さんやすさきの方にお会いしました。
オンラインで画面越しに会うことが本当の意味での会うに値するのか曖昧ですが、
でも人に直接会うことが難しい中、画面越しに向合い何気ない会話をする中で、自分の中にかすかな光りが見えた時間でもありました。
誰かと話すことがこんなに楽しいなんて、気がついたら2時間ほど時間がたっていました。

それから言葉やメールで意見を交換しあい、今回の作品「コウカン日記」ができました。この作品はコロナ禍だからうまれた実験的作品です。
作品という「もの」をつくることが終着点だったなら、この作品は「もの」ではなくそこに至までの「こと」に重きをおいて制作に取組ました。

展示風景
《コウカン日記》2021
コロナ禍において自粛生活が続き、自分の暮らしに目をむける機会が増えました。それと同時に世界の状況に目を向けるようになりました。私の時間という感覚が大きくかわり、私以外の人のことをイメージする機会が増えました。一日として同じ時間を過ごしている人はなく、誰もの一日が尊く大切な時間であるとはっきりと思うようになりました。そして、この思いから同じ日に着目して作品をつくることにしました。
手法はいたってシンプルで、まさに私達世代の女子が行っていた交換日記と同じです。

22人の参加者に2020年11月24日の日記を書いてもらう(往信)。その日記に私がお返事を書く(返信)。普通の交換日記と少しだけ違うのは、リソグラフ印刷で往信と返信を一枚に刷り上げ日記にするところです。

コロナ禍においてネット社会が加速する中であえて文字や絵によるアナログな手法でのコウカン(交換/交歓/交感)。時間をかけたことによって、過ぎ去って行く時間が残しておきたい記憶となることを願っています。

なお、この作品は現代地方譚の実行委員会の方や、コウカン日記参加者、そして佐々木かおりさんの協力なくしてはうまれない作品でした。心より感謝いたします。

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う〜ん。もっと軽い感じで文章を書くつもりでしたが、ついつい固くなってしまいました。最後に「コウカン日記」ができるまでの画像記録をのせておきますので、楽しんでください。

2020年8月 zoomミーティングの様子ミーティング

私が参加者にだした往信用の台紙が入った封筒
日記往信

参加者から戻ってきた返信
日記返信

オンラインによるオープニングイベント+フライヤー裏面オープニング
フライヤー2

すさきまちかどギャラリー展示風景。
ここは「おちこち印刷所」になっています。
会期中、リソグラフワークショップが予定されています。展示風景2

佐々木さんが実験してくれたコウカン日記。
沢山沢山、試してくれました。リソグラフ実験

取材撮影の様子取材

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耳を澄ましてご覧ください 【高知 2021.1.28】 現代地方譚8動画ニュース
美術手帖手帳 https://bijutsutecho.com/exhibitions/7260
高知新聞 https://www.kochinews.co.jp/article/430311/
すさきまちかどギャラリーhttp://machikado-gallery.com/blog/9252